過去に投稿された記事です

バレエと勉強、仕事は両立できますか?という質問に。

毎日、いろいろな相談や悩みがスタジオに寄せられます。
その中で一番、私が心を痛めるのは勉強とバレエで、塾と親の板挟みになる小学3年生から
6年生までの生徒達。
そもそも、受験勉強を3年間かけてびっちりしないと合格できない。という理論も理解できない。
バレエや好きなこと(ピアノやサッカーや野球でも)を我慢しないと、勉強ができなくなる的な
話も不思議である。私のスタジオでは、バレエをしながら受験もしている子供がたくさんいる。
なぜか、皆上位校に入っている。(東大にでもいくのであろうか?)
バレエがとっても好きなのに、塾に行くからと週1回に減らしたり、辞める選択をする生徒もいる。
受験後、保護者に聞くと辞めさせなければ良かったと、皆言う。辞めてまでかけた受験結果
に、納得がいかないのだろう。
しかも、受験が終わってバレエを再開した子供は一人もいない。

子供の言い分として、親が辞めろと言ったから辞めたのに、今度は再開したらという。
いい加減にして。ということである。もっともだと思う。

《受験とバレエを両立する、回転の速い、頭を作るには》

好きなもの、興味のあるものをを探し好きなだけ練習させたり、触れさせる。
バレエが好きなら、本物のバレエを見せたり、(DVDでも可)ピアノが好きなら音楽を聞かせ
本物に触れさせ、練習意欲を高める。
そうすることで、集中力が付き、人の話を理解する能力、神経が研ぎ澄まされていく。
上達を自分自身で、感じることで、自信がつき他の分野においても生き生きとしてくる。

集中力が付いた子供は、学校の勉強は、トップクラスとなる。
小学5年の終わりから、受験の勉強を始め、6年10月から週1回、または休みながら
11月、12月、1月と培った集中力と体力で勉強し、受験を乗り切りる。

当スタジオでは、進学校にいながら、試験の最中にレッスンしていたり、6年、中3、高3で発表会を
乗り切ったりする生徒が多く、良い結果をつかむ生徒が多いのも事実である。
(辞めていく子もいます。)

バレエに関していえば、五感全部を使い、身体を運動野で細かく身体をコントロールするので
脳も発達するというのが、私の持論だ。
バレエは有酸素運動ですので、いい脳内物質もでるはずだと思う。
私の知識では、セロトニン、ドーバミン、ノンアドレナリンなど、目標に対してうまく作用する
脳内環境を作ることができるのではないかと考えている。

なぜ、こんなことを書いているのか、自分自身、謎ですが、私自身、現実は厳しく
辛いこともあるというふうに思っているから。ただ、好きなバレエを続けている
ことで、幸せを感じ、活力がでて救われているから。

せっかく好きなものを持った子供にブレーキをかけるケースが多いので、あえて
この問題を取り上げました。
これから、成長する子供達が、現実で厳しい思いをするときに、好きなものがきっと
心を助けてくれると思うから。好きなものを続けることを、統計的、理論的に説明をする必要
があるのだと思います。

ちなみに私は、学歴や職業、経済力で幸せを感じるタイプではないので、上記のような意見に
なるのだと思います。いろいろな意見の一つと読んでいただければ幸いです。

2010年05月18日 13:47