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千葉県舞踊選抜新人公演 コンクールについて。

日曜日は千葉県舞踊新人公演でした。
最近はコンクールがいっぱいあるのですが
この千葉県主催の選抜新人公演は、
相当古くからあるコンクールで、臼倉バレエは
毎年参加しています。

今年は8人が出て、6人が予選を通過し、7月4日に本選が
行われることになっています。

去年残念にも通過出来なかった生徒が1年間、モチベーションを
保ち、今年は通過しました。
泣きながら喜んでいるのを見ると、私もうれしくて、予選通過なだけで
もらい泣きをしてしまいます。
コンクールが生徒達にとって、精神的な成長の場であってほしいと
いつも切に思うのです。

現在、コンクールが乱立し、コンクール全盛の世の中です。
勝った、負けた、入賞した、1位をとった。そんなことは
本来、バレエの世界においては、くだらないことであって
ほしいと思うのです。結果や数字がその生徒の価値を決めるもので
あってはならないし、結果がよければ、その過程は問わないとか
バレエの中での礼儀や先生への恩、仲間との関係をおざなりにして
しまう風潮に、私自身は違和感を覚えます。

芸術は自分の心の中にあるものであり、他人の評価ではなく、自分の心の
表現を楽しめることが、バレリーナだと思うのです。

コンクールは自分の心の修養の場で有ってほしいし、身体を自由に
コントロール出来るためのモチベーションを感じる参加の仕方であってほしい。
色々な曲にチャレンジして楽しんでほしい。
結果のために踊るのではなく、礼儀をわきまえ、人間性を高め、感謝を知り
芸術を楽しむ感性をやしなうために参加し、素敵な人間性を備えてほしいと
いつも思っています。


2010年06月09日 12:44