過去に投稿された記事です
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大岡山のスタジオの前のアスファルトに覆われたコンクリートの道路。
そこに、何か赤紫のものが揺れていた。
良く見ると、赤紫の5センチほどのペチュニア。そこに小さい花がひとつ。
私は思わず、にっこりと笑ってしまった。
かわいい小さな花。
だれかが植えたわけではないのに。
よりによって、コンクリートの間から、顔を出してしまったのだ。
そこは、スタジオの生徒が自転車をよく置くところ。
つぶされないで、5センチ大きくなったんだ。
なんだかペチュニアの花の強さがうれしくて仕方がない。
気がつかれないほどの小さな花が、もたらした思わぬ喜び。
「私はあなたに、気が付いたよ。咲いているのをみて、すごく幸せな気分になれたよ」
と、声をかけてしまった。
「踏まれないでね。」
コンクリートの隙間に咲くペチュニアの花