過去に投稿された記事です

日曜の朝に。

木曜日の川崎レッスンの帰り道、薬やさんから出てきた男の人が
「でかっ。」と小さく声をあげた。
つられて見ると空には大きなまるい月。
月の周りはオレンジに輝き、妖しく美しい。

しばらくみとれてしまった。
なめらかな曲線とバランスのとれた形。
生命を感じる輝き。

私達の周りには自然の織りなす美しいものが
溢れている。
家のベランダから見える富士山も美しいと毎朝思う。
雲の切れ間から、寒い日に覗く太陽も優しく美しい。

私達人間がどのように頑張っても、自然の織りなす
形や生命力や優しさ、厳しさそして美しさには及ばない。

私達芸術に携わる人間は、最初は何への憧れから始め、
心震える感覚を覚え、それを表現することに行きつき
自己を主張し自己表現する。

人間の無力さを感じながら。

底知れぬ自然の美しさ、大きさに気が付き、流れに打ちのめされ
そこから自然への畏敬の心、賛否、感謝、憧れへと変わっていく。
すべての作品は
すべての存在への感謝で満ち溢れていくのだろう。

などと考えてしまった日曜の朝でした。

今日は個人レッスンが午後からあり、その後はまたカフェで
本を読んで過ごしたいと思います。

2011年01月23日 11:12