過去に投稿された記事です

【優しい感謝の心>悔しい負けたくない心】 誰の為に踊る?

何だか漠然としたタイトルで申し訳ない!

でも、昨日コンクールに参加する中学生に話したのですよ。

誰もが人の前で踊るのは緊張することですよね。
上手に踊りたい!失敗したくない!
ライバルに負けたくない!
廻りと比べて、自分が劣っているような不安な気持ち!

勿論、私もそんな気持ちを持って踊ったり、仕事をしたり
生活したりしていることもあったのです。多分・・・

でも、ある時自分の為に踊ったり、人に負けたくないと
思ったりする心より、応援して協力してくれた家族や友人
廻りの大きな愛情に感謝する心の方がずーっと、強い
心を私に与えてくれることに気がつきました。

恨んだり、憎んだり、人の失敗を祈ったり、自分のことしか
見えない気持ちを出来るだけ排除して。

お母さんやお父さんが何年にもわたり、協力してくれる
とてつもなく大きな愛情にを考えて。

指導してくださる先生が、一緒に緊張したり、喜んでくれる
ことに感謝(この場合私ですが、自分で言っちゃいました)

いつも励ましてくれる友人に感謝!

他にもたくさんの偶然や環境が自分を舞台に導いてくれる
訳です。こんなに幸せな有難いことを考えたら、緊張や
自分の失敗する不安な気持ちはしっかり打ち消せるはず。

【踊りの中に感謝のすべてを込めて、観ている人に伝えなさい】

そんな話を中学生にしました。
話を聞き終わった生徒の表情はやさしく、愛情に満ちていました。

その後踊った踊りは、いままで私が見た中で、一番優しい表情の
落ちついた踊りでした。

コンクールは勝ち負けの世界ではあります。
でも、人に勝つのではなく、自分に負けない
ようしてほしいのです。

きっとその心の持ち方は、バレエだけに留まらず
豊かな人生にも繋がってくれることと信じています。

もちろん、人に話ながら、自分にも話かけているのですが。
自分が存在してることだけでも、大きな愛情と協力あってのこと。
廻りの方に感謝!です。

2011年05月02日 19:33