過去に投稿された記事です

習い事・・バレエ・・今・・昔 ・・

大人バレエと子供のバレエとはまったく始める
動機や目的が違います。今回は子供のバレエについてです。

このブログは誰が読んでいてくださるのか?
誰も読んでないかもしれないし、コメント欄がないから
まったくわからないのですが。私の勝手な独り言と
してください。(時々講師や、保護者の方や、むか~しの仲間
が、HPみてます。と声をかけてくれます)

バレエはイタリアからフランスの王宮へ入り、ロシアで洗練され
て、日本に戦後入ってきたものです。
戦後バレエを習う家庭は少なく当時トウシューズ1足は大学卒
サラリーマンの初任給と同額でした。
私の母が千葉県市川市にて戦後バレエを始めましたので、母から
良く聞かされていました。
母が帝国劇場で舞台をする時は、祖父がバスをチャーターし
お弁当をお付けして地元の方をお連れしたそうです。
母の実家(千葉県市川市)は裕福で 家の隣には母と母の姉妹
が使用する稽古場がありました。

母の先生のお宅に私も伺ったことがありますがやはり大きなお家の中に
稽古場があり、母などお弟子さん達が交代で家のお掃除などに
伺っておりました。
その先生がお亡くなりになるまで、母は恩義を感じ何かあると
駆けつけてお手伝いをしておりました。

昔はそんな裕福な方達が先生となり、マナーや芸術を愛する心
と礼儀、尊敬の念などを当たり前に生徒に教えて下さってました。
生徒もひとつひとつ教えて頂くことを守ろうとしておりました。

私も諸先生方からバレエの技術以上に精神のあり方を学んだ一人です。

現在バレエ教室は多様化し、多くの人がバレエを習える環境になり
習い事として定着し、バレエを愛し、理解する方達が増え嬉しい
限りです。

それと同時に大手塾や大手音楽塾など行き届いたサービスを受けている
ご家庭も増え、それをバレエ教室に求めてくる方も多くなってきました。
「生徒というよりお客様と思ってください」という意見も聞いたことが
あります。退会したりも《たつ鳥あとをを濁す》ことも多くなってきました。
昔のような子弟制度は必要ありませんが、最低限のマナーやルールは守り
習うことが、大事な気がします。

私としては現代社会の便利な良い部分は取り入れつつ、社会にあうように
スタジオを変えつつ、先輩が私達に教えて下さった何かを習う謙虚な気持ちや、
礼儀だけは伝えていきたいと思っています。

私が教わって、しつけられてきたことは今、私が社会で仕事をする上で大きな支えとなり自信となり、役立っており感謝しております。

昨日、母と話した折に昨今の状況を憂いており、改めて自分の指導
のあり方や方針を見直してしまいました。

こんなお話を書いてはおりますが、現在大岡山教室も妙典教室も川崎教室も
先生と保護者と生徒の関係は良くとてもいい雰囲気で楽しく厳しく
レッスンしております。本当に有難いことです。

2011年06月01日 11:21