私の家の近くに　いつも自分の家の門の前でにこにこしながら
立っているおじいさんがいます。

大抵は白のシャツとステテコで　外に立っているので廻りの人からは
変なおじいさんと見られているようです。

ある日なんと　老人用のオムツだけをして外に立っていました。

通る子供が笑ったり、避けたりしています。（納得ですが）

私はちょっと辛くなり、声をかけました「おじいちゃん・・家に入ろうか。
外は暑いし・・」
それこそ知らない私に話しかけられたおじいさんは　きょとんとして
「子供達が学校から帰ってくるのを見ているんだよ」と答えました。

「でもさぁ・・ズボン履いてこようよ・・裸みたいで笑われちゃう・・」

やっとおじいさんは気がついたのか　家に入り・・私はほっとしたのです。

今日　車で出かける時のことです。　またおじいさんが立っていて私の車が無事右折
したのを見て　「上手!　上手!」と手をたたきながら　誉めてくれました。
私もなぜか手を振ってこたえていました。何だか優しい気持ちになって。

人間は皆　汚れのない魂で赤ちゃんとして生まれおちて・・
大人になりながら、色々な経験をして苦しみや悲しみを経験し・・
少しは人を悲しませたり・・少しの意地悪をしたり・・ちょっとの悪いことをしたりして生きていく。

そしていつか　また汚れのない魂にだんだん戻りながら　年を取るのかなぁ!

廻りは大変かもしれないけれど・・天に戻る前に生まれたての魂
無邪気な子供の心に戻れるのは　ある意味幸せなのかも・・などと考えた今日でした。
勿論介護で御苦労される場合もあるでしょうが)

家で娘にこの話をして　最後に「私・・すごい可愛い何にもわからない
お祖母ちゃんになる自信がある・・ごめんね。」と言いました。

娘曰く「今でも　忘れっぽいし、子供みたいだし・・あんまりかわらないんじゃない」
たしかに・・御迷惑おかけします・・

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