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バレエ教室の選び方

春の入会に際しバレエ教室を探していらっしゃる方の参考になればと思います。

子供達がバレエを習うに当たり、色々なスタンスでのバレエ教室があります。

一つ目は当スタジオのように、純粋なクラシックバレエを生業としているスタジオ。
特徴としては、一人一人を責任を持ち指導し、面倒を見ていくスタジオです。
月謝制を原則とし、成長に合わせてレッスンを組み立てて、レベルを細かく
チエック判断して、指導者が適切と思う受講クラスを提案していくタイプです。

長所としては、個々の性格やバレエのレベル、個々の事情(受験等)などを
先生や仲間に理解してもらい相談しながら、受講計画を立てられる。
一貫的な指導が幼稚園から受けられること。
ヨーロッパの伝統芸能である、バレエの基本を正しく教えてもらえること。
情操的な面や礼儀などバレエ以外の面での成長を促すことができること。

短所としては、そのスタジオなりのルールや方針、指導の仕方がある為
他教室と掛け持ちをしたり、他のスタジオの講習を無断で受けたり
などは禁止されています。
バレエ教室推薦でのオーディションや講習会などには参加できます。
面倒くさいと思う方もいらっしゃるでしょう。

2つ目はオープンクラスやカルチャースタジオ、複合的なダンススタジオ。
特徴としては、指導者がクラシックダンサー以外も多く、
歌劇団やミュージカル出身のダンサーも多くいるスタジオ。
生徒の入れ替わりが多いのが特徴。

長所としては、色々なジャンルのダンスが楽しめる、先生に師事するというよりは
純粋に身体を動かすことを目的とする為、気分的に楽であること。
月謝やチケットを購入していれば、お客様というスタンスでいてもいいところが多い。
自分のレベルやバレエ経験年数に関係なく自由に受講できること。
(私もニューヨークなどでレッスンを受講する際は自由なオープンクラスです)

短所としては、一人一人に会った指導は望めない。クラシッククラスでも
クラシックバレエの出身ではない講師が教えている場合も多々ある。
自己責任にての受講の為、バレエの未経験者にとってバレエのクラスの良しあしを
判断することが難しい場合が多い。

以上両者とも長所あり、短所ありなのです。

臼倉は前者のバレエスタジオだと思います。
入会された時点で、責任を持ってその子どもがバレエを通し、色々なことを
学んでくれるように指導しようと私も講師一同も思っています。
ですから、他のバレエスタジオとの掛け持ちは禁じています。
その子どもの身体の特徴や、身体の癖や柔らかさや性格を把握しながら
責任を持って適切な指導をしていきたいからです。
時にはバレエ以外の面でも礼儀等を注意させて頂くことも多々あります。

現代はバレエスタジオも多様化しています。
生徒を育てるというよりはビジネスライクに運営をするスタジオ。
礼儀やルールなどは直接的にバレエとは関係ないというスタジオもあります。
(運動不足解消で習う場合は後者が楽でいいですね)

もちろん、習う方も色々な方がいて、掛け持ちでバレエ教室に通い
沢山練習をしたい方もいらっしゃる。
コンクール練習や技術の習得のみを指導してほしいという方も多いでしょう。
スタジオを転々と移動して、色々な先生に教えてもらうのが好きな人もいる。
(バレエの世界は指導者同志の繋がりもあるので、情報は入ってきやすいのです)
とりあえずお安いほうがいいな・・・も有りですよね。
どのような形でも悪いことはありません。
その人なりの二―ズに会うことが大事ですから。


入会に際しては、個々の家庭の考え方にあう種類のスタジオを選んでいくことをお薦めしたいと思っている訳です。

こんな経験がありますので・・・・
『当スタジオでで丁寧に教えていたはずの生徒が近くのスタジオにも掛け持ちしていたり、当スタジオで教わった踊りを他のスタジオの生徒として踊り、コンクールに出ていたりに遭遇したりすると愕然としてしまいます』
『生徒をお客様と思ってください。サービスするのが当たり前です。』と言われたことがありますが、当スタジオはサービスは無いかもです(~_~;)

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2012年04月01日 22:52