ある日ママとパパに臼倉のスタジオに連れてこられた、3歳の大きな目の女の子。

バレエとスタジオが大好きだけど恥ずかしがり屋さん。

泣き虫で、最初のころはよく泣いて、いつも抱っこしてあげていた。
ある時は抱っこしたまま、レッスンしていたこともある。(私も若かった!!)

バレエをする意識は高く、髪の毛がきちんとセットされていないと
機嫌が悪かった。

いつのまにか、その子はバレエが大好きになり、大きくなり
小学生の中学年となった。

勿論、私はもう抱っこすることはないけれど、遠くから彼女の成長を
楽しみに喜んでいた。

3歳のころは、ぷくぷくしていた身体も、スッキリと、足も綺麗にまっすぐに
アンディオールして、すっと伸びた。

その子が遠くへお引っ越しをすることとなり、手紙を書いてきてくれた。

新しい土地へ行っても頑張ってバレエを続けてほしいと思う。

沢山の生徒がいるけれど、一人一人がとても大事で、それぞれに
沢山の思い出があり、生徒達と笑顔と涙で繋がっている。

きっとその生徒もいつか、「先生」と、大きくなって尋ねて来てくれるかも・・
そんな日を、思って・・楽しみにしていよう・・

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