過去に投稿された記事です

泣いちゃったけど・・

臼倉のスタジオでは

初等科・・・3歳から・・
中等科A・・・小学1,2年生から
中等科B・・・小学3、4年生から
高等科・・・・中学生から・・・

とクラスにわかれています。

初等科では、トイレに連れて行き、着替えを手伝い、泣いたら
なぐさめてあげる。レッスンは楽しいもの。というように
イメージを作ります。

中等科Aに進級するときに、これからは、なるべく自分のことは自分でして
バレエのお稽古をする自覚を持ち、進級しましょうね・・とお話をして
進級していきます。

先日、中等Aのクラスで1年生が泣きはじめました。夏休みなどでお休みが
続き心細くなってしまったのだろうなと察しました。
お母様は一生懸命になだめて、レッスンを受けるように説得していました。
そのうちに甘えて、泣いているその子をおいて、お母様は帰りました。

私は、「レッスンをするなら、泣きやんで、レッスンに入りなさい」と一言
声をかけました。その子はうなづきましたが、泣いていてレッスンには
参加してきません。
他の生徒達は入れ替わり、なぐさめにいきます。

私は皆に話をしました。
「私達、あなた達が習っていることは芸事です。
学校だけでも十分な毎日を送っている中、自分で選んでもう一つバレエという
芸を身につけようとしているのです。
そこは。学校とは違い、泣いて誰かに機嫌を取ってもらったりして参加するものでは
ないのよ。
人とは違うことを選んでいるのだから、もう少し強くなりなさい」

子ども達にはその意味がわかったかどうかは、私にはわかりません。

ですが、最近の子ども達はいつまでも泣くのです・・多分泣いていると
誰かが、なぐさめ、声をかけ、機嫌をとってくれるということを
身に付けているのではないかと思います。

ふと、アイダホのホームステイ先の家庭を思いだしました。
子どもが7~8人もいたら、1時間も泣いている子どものご機嫌
はとれないだろうな・・・
子どもは自分で泣きたいだけないたら、自分で泣くのを止めるのだろうな・・

私は、自分の子どもが泣いたら、最初に1分くらいなぐさめて、話をきいて
あげたら、
「泣きたいのね、じゃあゆっくり泣いて・・」と一人にしていました。

そうすると、子どもは、だれもいないところでいつまでも泣いているのが
ばかばかしくなって、そのうちにケロリとしていたものです・・・

わがままで、泣いているのか、本当に向き合ってあげなくてはいけない
場合かを大人は見極めて対処していかないといけないのだと思う・・

そんなわけで、その泣いていた子どもは、私は後はほおっておきました。

帰りに私の顔を見ながら、何か声をかけてくれるのを待っていたが

自分から声をかけて、挨拶する勇気を持たないといけないよねと・・
私は声をかけないでいました・・学んで・・強くなってほしい。


sutorettuti2.jpg
初等科のストレッチ

2012年08月31日 09:30