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厳しい先輩は有難い・・

家にはFRANZという犬がいますが、18歳という高齢犬です。

歯はもうすべて抜けていて、目もあまり見えませんし耳もあまり聞こえません。
歩くのもやっとなのですが、娘達より長い時間を共にしているので
大事な存在です。
今週は彼が具合が悪く、夜はそばで付き添って4時間ごとに薬を飲ませたり
、病院に連れて行ったり、看病の毎日です。
今日は、少し具合が良くて、少しほっとしています。
子どもと一緒で、忙しい時に手がかかるものです
来週は公演です(~_~;)

そんな中、火曜日の高等科クラスに久しぶりに大学生メンバーが揃いました。
どの子も2歳から、教えている生徒達です。
後輩達は、少し緊張してレッスンを受けていました。
実は教える私も緊張するのですよね。

先週に丁度、中等科の生徒にこんな話をしました。
「先輩というのは、怖がられていいと思うよ。
やさしいもの判りのいい人がいい先輩とは限らない。
あなたたちも、後輩を叱ることができる、注意することができる先輩になりなさい。」
と私は言いました。

今の高等科の大学生の生徒達には、怖い先輩達がいました。

その先輩はスタジオでおしゃべりしていると
「バレエをしに来たのではないの?」と注意をし

おやつを食べていると
「バレエとおやつ、どちらが大事なの?」

スタジオで足を投げ出していると
「邪魔です」と注意をしていました。

その子達は受験だろうが、試験だろうが休むことなくレッスンをし
しかも、勉強は勉強すれば出来るようになるけれど、
バレエは芸術だから、難しいと言っていました。
ストレッチはかかさない、終わった後は出来なところを
確認してから帰るという生徒達でした。

それでいて、勉強も手抜きなくT大を目指して頑張っていました。
だから今、大学生になった生徒達も、勉強もバレエも両立という
スタンスでここまで来ているのだと思います。

ある意味、先生に注意されるより先輩に注意され
身をもって見せられるというのは
心に響いていたようです。

人に注意をするというのは、自分の行動にも自信と責任を伴うので
大変なことだと思います。

それを知っている高等科の大学生達は、遠慮なく後輩に意見をし
厳しい態度をとります。
だから、彼女達がレッスンに出席すると、レッスンが締るのです。
結果、緊張感のあるレッスンとなり上達していくのだと思います。

厳しい先輩というのは、いじわるということではなく、裏をかえせば
成長させてくれる有難い存在です。
そろそろ、あなた達が先輩になる時期よ・・と
先週、先輩について話をしました。


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2012年10月18日 23:44